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社会人になって

2003年6月17日
特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
森下 甲

去年の暑い暑い夏、初めて社会人になりました。それまでは、研究者にでもなろうと思って、しばらく大学院に居続けていました。
生化学が研究分野であり、染色体の末端に存在し、同じDNA配列が繰り返されており、細胞の老化やガン化に関係していると言われているテロメアの高次の構造に関する研究を主に行っていました。
研究室はどこも同じように、基本的に夜の活動時間が人並はずれて長いものでした。夜12時などでも、研究室は毎日フル稼動しておりました。実験中の「匂い」が夢にでてくるような、何かに追い立てられていたような日々でした。
研究者にとって、辛抱強さというのは、十分条件ではありませんが必要条件ではあると思います。測定装置の前で何時間あるいは昼夜を問わず居続ける(もちろん実験しながら)のは、かなりの忍耐力が問われます。特に、一人で実験棟にこもり、出てくるはずの、出てきて欲しい、出てこないデータを相手に格闘している自分はなんて健気なんだと思ったものです。
また、精度よく実験を行うためにもきめ細やかな配慮が求められます。実験に関すること全てにおいて細心の注意を払い、試料や器具や装置は大切に丁寧に宝物を扱うように、ということをよく注意されていたものです。常に、試料に、器具に、装置に、そして研究に愛をもっていなければならないのです。

私は研究者には不向きだと気が付くまでに随分長い時間を費やしてしまいました。それでもそれまでの時間が無意味だったとは、思っていません。得たことも言い尽くせないほどたくさんあり、また、結果を出したときの楽しさや幸せを味わうことができましたから。特に、分子の構造解析を行うための、核磁気共鳴(NMR)装置を用いた測定およびそのデータ解析に関する技術に関しては、誰にも引けをとらなくなりました。また、SDS−PAGEからDNAシーケンサーの操作にいたるまで、DNA解析に関する技術も相当身につけました。これら得た知識を現在の仕事にフルに活かしつつも、技術は日進月歩なので常に最先端の技術に通じるように勉強も怠らないように、日々努めております。

現在、明細書の書き手として、特に出願に関する資料を読んでいると、研究していたころの生活を懐かしく思い出し、結果を得るまでの苦労を思って感慨にふけることもしばしばです。常に、「結果が出た。やったー!!」という発明者の気持ちを持ち続けて明細書を書いていこうと思っております。
小さな頃には、漠然と詩人かストーリーテラーになろうと思った時期がありました。いつのまにか、そんな思いはどこかへ去り、大学時代は、放射線物理が専攻で、Si結晶に埋め込まれた金属の位置を測定したり、シミュレーションしたりしていました。しかし突然、生化学への道に進んでいました。そして、研究者には向いていないと気づかされ、現在に至っています。
今でもそうですが、考えるよりも行動が先の人間なので、興味がわけば、突発的にそちらへ向いて生きてきました。これは両親の育て方にも原因があるのかもしれません。親は、子育てはせずに放っておいたそうです。すこしばかり、自由奔放に育ち過ぎましたが、自分の好きなようにさせて貰った両親には大変感謝しています。

私は常に面白いと思う方向へ向かって歩んできましたし、これからもそうするつもりです。少なくとも、明細書を書くということは、常に新しいことと向き合える仕事であり、私にとって面白い方向であることは確かなようです。

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