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中国ビジネスモデル特許 「データ管理用コンピュータシステムおよびこのシステムを
動作させる方法」(CN 1097799C)

2003年6月23日
特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
ITチーム

先ごろ、中国の特許庁に相当する国家知識産権局は、シティバンク(米国)が出願していた電子マネーシステムなど2件のビジネスモデルに対する特許を認めました。なお、中国でビジネスモデル特許が成立したのは初めてのことです。ちなみに、日本国特許庁ではビジネス方法に関する発明を「ビジネス関連発明」と呼んでいます。
シティバンクは、さらに国家知識産権局に17件の特許を出願しており、他の特許も認められれば、ライセンス料問題の発生等により、中国に事業を展開する日系銀行の今後の業務展開にも影響がでると予想されています。
したがって、今後、中国で事業を拡大する日系企業などは従来の技術特許だけではなく、ビジネス特許を含め新たな知的財産権の対策が必要となると思われます。
そこで、中国において認められたビジネスモデル特許のうちの1つについて紹介します。なお、本記事は中国特許をパテント・ファミリを通じて紹介するものであり、正確な内容は本中国特許の特許公報によって確認してください。

   中国特許第1097799号
   発明の名称:データ管理用コンピュータシステムおよびこのシステムを動作させる方法
   出 願 日:1996年9月10日(存続期間は最長2016年9月10日迄)

1.対応特許

(1)基礎出願
本中国特許は、欧州特許出願第95114467.4号(出願日:1995年9月14日)に基づく優先権を主張して出願された国際特許出願PCT/EP96/03972号により中国に出願されたものです。この国際特許出願は、国際公開公報WO97/10559号(英文)により公開されています。
2)対応日本出願
本中国特許には、上記欧州特許出願を基礎出願とする日本国特許出願2002−2838号(発明の名称「データ管理用コンピュータシステムおよびこのシステムを動作させる方法」、平成8年(1996)9月10日出願)、特願平9−511652号の分割出願)があります。この日本出願は、特開2002−373256号として公開されています。

2.中国特許の概要
本中国特許の独立クレーム1,18は、上記国際公開公報の対応クレームの中国語訳となっています。そこで、以下、本中国特許の概要として上記国際公開公報の要約および独立クレーム1,18を示します。また、参考として上記日本出願の公開公報の対応箇所を示しておきます。

1)要約
Abstract
The invention relates to a computer system for data management including at least the management of data relating to the trading of warrants (citi CATS-OS), comprising a data processing system (1), an input unit (2), a display unit (3) and a data input (5), wherein the display unit (3) displays a first mask having a format allowing the input of a request for specific data by the input unit (2), the data input (5) is read if the request is input by the input unit (2), the display unit (3) displays a second mask including the requested data, and the data processing system (1) holds the requested data for a predetermined time period Tset and performs a transaction relating to the specific data, if a transaction request is input by the input unit (2) during a predetermined time period Tset.

【課題】 本発明はワラント取引に関し、データトランザクション処理時の高精度、低誤り率、高セキュリティを組合わせた、即時データ管理用システムを提供する。
【解決手段】 ワラント取引に関するデータの管理を含むデータ管理のためのコンピュータシステム(citi CATS−OS)に関し、データ処理システム(1)、入力ユニット(2)、表示ユニット(3)およびデータ入力(5)を有し、表示ユニット(3)は入力ユニット(2)により特定データの入力を許容するフォーマットを有する第1のマスクを表示し、入力ユニット(2)によりこの要求が入力されるとデータ入力(5)が読まれ、表示ユニット(3)は要求されたデータを含む第2のマスクを表示し、データ処理システム(1)は要求されたデータを予め定められた時間Tの間、保持し、この時間Tの間に入力ユニット(2)からトランザクション要求がされたら、前記特定データに関する取引を実行する。
中国特許の概要の図
(2)独立クレーム
1. Computer system for data management including at least the management of data relating to the trading of warrants, comprising a data processing system (1), an input unit (2), a display unit (3) and a data input (5), wherein the display unit (3) displays a first mask having a format allowing the input of a request for specific data by the input unit (2),the data input (5) is read if the request is input by the input unit (2),the display unit (3) displays a second mask including the requested data, and the data processing system (1) holds the requested data for a predetermined time period Tset and performs a transaction relating to the specific data, if a transaction request is input by the input unit (2) during a predetermined time period Tset.

【請求項1】
少なくとも、ワラントの取引に関するデータの管理を含むデータ管理のためのコンピュータシステムであって、データ処理システム(1)と、入力ユニット(2)と、表示ユニット(3)と、データ入力(5)とを有し、前記データユニット(3)は前記入力ユニット(2)による特定のデータに対する要求の入力が可能なフォーマットを有する第1のマスクを表示し、前記データ入力(5)は、前記要求が前記入力ユニット(2)により入力されたとき読み込まれ、前記表示ユニット(3)は要求されたデータを含む第2のマスクを表示し、前記データ処理システム(1)は前記要求されたデータを予め定めた時間Tsetの間だけ保持し、予め定めた時間Tsetの間に前記入力ユニット(2)によりトランザクション要求がにゅ力(弊所注:「入力」の誤記?)された場合に前記特定のデータに関するトランザクションを実行するコンピュータシステム。

18. Method for operating a computer system for data management including at least the management of data relating to the trading of warrants comprising the steps of displaying on a display unit (3) a first mask having a format allowing the input of a request for specific data by an input unit (2),reading the requested data, if the request is input by the input unit (2),displaying on the display unit (3) a second mask including the requested data,holding the requested data for a predetermined time period Tset, andperforming a transaction relating to the specific data if a transaction request is input by the input unit (2) during the predetermined time period Tset.

【請求項18】
少なくとも、ワラントの取引に関するデータの管理を含むデータ管理のためのコンピュータシステムを動作させる方法であって、入力ユニット(2)により特定のデータの要求を入力することを許容するフォーマットを有する第1のマスクを表示ユニット(3)上に表示し、この要求が前記入力ユニット(2)により入力されたら、要求されたデータを読み出し、前記要求されたデータを含む第2のマスクを前記表示ユニット(3)上に表示し、予め定められた時間Tsetの間、前記要求されたデータを保持し、この予め定められた時間Tsetの間に前記入力ユニット(2)によりトランザクション要求が入力されたら、前記特定のデータに関するトランザクションを実行するコンピュータシステムを動作させる方法。

3.対応日本特許出願の全クレーム
本中国特許の対応日本出願の公開公報(特開2002−373256号)に記載の全クレーム(請求項)は以下のとおりです。

【請求項1】少なくとも、ワラントの取引に関するデータの管理を含むデータ管理のためのコンピュータシステムであって、データ処理システム(1)と、入力ユニット(2)と、表示ユニット(3)と、データ入力(5)とを有し、前記データユニット(3)は前記入力ユニット(2)による特定のデータに対する要求の入力が可能なフォーマットを有する第1のマスクを表示し、前記データ入力(5)は、前記要求が前記入力ユニット(2)により入力されたとき読み込まれ、前記表示ユニット(3)は要求されたデータを含む第2のマスクを表示し、前記データ処理システム(1)は前記要求されたデータを予め定めた時間Tsetの間だけ保持し、予め定めた時間Tsetの間に前記入力ユニット(2)によりトランザクション要求がにゅ力された場合に前記特定のデータに関するトランザクションを実行するコンピュータシステム。

【請求項2】前記第1のマスクが取引マスク(13)であり、前記第2のマスクがクオーテーションマスク(14)であることを特徴とする請求項1記載のコンピュータシステム。

【請求項3】前記取引マスク(13)は前記データ入力(5)から前記特定のデータを読みとるために、前記入力ユニット(2)により前記特定のデータのID番号を入力することを許容することを特徴とする請求項1または2記載のコンピュータシステム。

【請求項4】前記ID番号は、株式取引所番号である請求項3記載のコンピュータシステム。

【請求項5】前記取引マスク(13)は複数の特定のデータを含むレートページ(18)の要求を入力することを許容し、該レートページ(18)は特定のデータの要求を入力入力することを許容することを特徴とする請求項1または2記載のコンピュータシステム。

【請求項6】前記データ処理システム(1)は、外部デバイス(7)と、セキュリティデバイス(8)と、データ管理デバイス(9)と、データインタフェースデバイス(10)と、出力デバイス(11)とにより構成されるセキュリティネットワーク(6)を有し、前記外部デバイス(7)は前記入力ユニット(2)および前記表示ユニット(3)を含むことを特徴とする請求項1〜5の少なくとも1つによるコンピュータシステム。

【請求項7】前記入力ユニット(2)により特定のデータの要求が入力されたとき、前記外部デバイス(7)は、当該特定のデータの要求を出力し、前記セキュリティネットワーク(6)へ送信し、前記セキュリティネットワーク(6)は、当該要求について、そのオーソライゼーションをチェックし、このチェックの結果、前記データ管理デバイス(9)に対する前記外部デバイス(7)のオーソライゼーションが得られたら、前記データ管理デバイス(9)へ当該要求を送信し、前記データ管理デバイス(9)は、前記チェックの結果、前記データインタフェースデバイス(10)に対する前記外部デバイス(7)のオーソライゼーションが得られていれば、前記データインタフェースデバイス(10)からのデータ(5)にアクセスするため、セキュリティネットワーク(6)へメッセージを出力し、前記データインタフェースデバイス(10)は、アクセスされたデータを、前記セキュリティネットワーク(6)を介して前記データ管理デバイス(9)へ送信し、前記データ管理デバイス(9)は、前記セキュリティネットワーク(6)を介して当該データを前記外部デバイス(7)へ送信することを特徴とする請求項6に記載のコンピュータシステム。

【請求項8】各送信を行うデバイスはそれぞれのID情報を送信し、前記セキュリティネットワーク(6)は、自身を通過するすべてのデータ転送について、それぞれの送信を行うデバイスのIDがオーソライゼーション手続きにおいて予め格納された格納情報と一致するか否かをチェックすることを特徴とする請求項6または7記載のコンピュータシステム。

【請求項9】前記オーソライゼーション手続きにおいて、前記セキュリティネットワーク(6)は、前記外部デバイス(7)からID情報を読み出し、前記セキュリティデバイス(8)は、そのID情報をチェックし、セキュリティネットワーク(6)に格納されているアクセスオーソライゼーションを出力することを特徴とする請求項6〜8の少なくとも1つに記載のコンピュータシステム。

【請求項10】前記外部デバイス(7)を前記セキュリティネットワーク(6)へ際せ諸接続する際、前記セキュリティネットワーク(6)は前記外部デバイス(7)へシード(seed)を送信し、前記外部デバイス(7)はそのシードに従ってID情報を暗号化し、この暗号化されたID情報を前記セキュリティネットワーク(6)へ送信することを特徴とする請求項6〜9の少なくとも1つに記載のコンピュータシステム。

【請求項11】前記セキュリティネットワーク(6)は、受信した暗号化されたID情報を前記シードとともに前記セキュリティデバイス(8)へ送信し、前記セキュリティデバイス(8)は前記ID情報を解読してセキュリティチェックを行うことを特徴とする請求項10記載のコンピュータシステム。

【請求項12】前記オーソライゼーション手続きの際、前記セキュリティデバイス(8)は、前記送信されたユーザIDが前記セキュリティデバイス(8)内のオーソライゼーションファイルに格納されたデータと一致するか、アクセスのデータ、非ユーザとされた(disusered)およびログイン失敗の回数を含む予め定められた個数のセキュリティ条件が満足されたか、およびID情報がセキュリティネットワーク(6)から送信されたか、をチェックし、前記セキュリティデバイス(8)は、前記セキュリティチャックが満足されたときアドレスファイルから予め格納されたアドレス情報を読み出し、このアドレス情報を前記セキュリティネットワーク(6)へ送信することを特徴とする請求項6〜11の少なくとも1つに記載のコンピュータシステム。

【請求項13】前記セキュリティネットワーク(6)は、本コンピュータシステムのどの部分に対して前記外部デバイス(7)がアクセスしてもよいかを定めるために、前記アドレス情報を格納することを特徴とする請求項12記載のコンピュータシステム。

【請求項14】前記セキュリティデバイス(8)は、セットアップ手続きの際に、前記セキュリティネットワーク(6)が送信しているチャンネルが前記セキュリティネットワーク(6)に与えられたチャンネルと同じか否かをチェックすることにより、前記予め格納されたアドレス情報が前記セキュリティネットワーク(6)から送信されるか否かを決定し、前記セキュリティネットワーク(6)が前記セキュリティデバイス(8)との間でのデータの送受信が許される唯一のデバイスであることを特徴とする請求項12または13記載のコンピュータシステム。

【請求項15】前記データ管理デバイス(9)は、特定のデータ管理に必要とされるデバイスに関する情報を含む依存リストを格納していることを特徴とする請求項6〜14の少なくとも1つに記載のコンピュータシステム。

【請求項16】スタートアップ手続きの際、前記データ管理デバイス(9)は、前記依存リストに従って、特定のデータ管理のためのデータ転送が起動される前に、すべての必要なデバイスがオンライン状態にあるか否かをチェックすることを特徴とする請求項15記載のコンピュータシステム。

【請求項17】前記データインタフェースデバイス(10)は、少なくともワラントレートを含むデータ列を不変に受信し、このデータを特定のメモリ位置に格納し、到来する新たなデータは前記特定のメモリ位置上の古いデータを上書きすることを特徴とする請求項6〜16のいずれかに記載のコンピュータシステム。

【請求項18】少なくとも、ワラントの取引に関するデータの管理を含むデータ管理のためのコンピュータシステムを動作させる方法であって、入力ユニット(2)により特定のデータの要求を入力することを許容するフォーマットを有する第1のマスクを表示ユニット(3)上に表示し、この要求が前記入力ユニット(2)により入力されたら、要求されたデータを読み出し、前記要求されたデータを含む第2のマスクを前記表示ユニット(3)上に表示し、予め定められた時間Tsetの間、前記要求されたデータを保持し、この予め定められた時間Tsetの間に前記入力ユニット(2)によりトランザクション要求が入力されたら、前記特定のデータに関するトランザクションを実行するコンピュータシステムを動作させる方法。

【請求項19】前記第1のマスクはデータ入力(5)から前記特定のデータを読みとるために、前記入力ユニット(2)により前記特定のデータのID番号を入力することを許容する取引マスク(13)であることを特徴とする請求項18記載の方法。

【請求項20】前記ID番号は、株式取引所番号である請求項19記載の方法。

【請求項21】前記第1のマスクは、複数の特定のデータを含むレートページ(18)の要求を入力することを許容し、前記レートページ(18)は特定のデータの要求を入力することを許容することを特徴とする請求項18記載の方法。

【請求項22】前記レートページ(18)は、レート更新要求を入力することを許容し、その結果、リストの複数の特定のデータが読み出され、表示ユニット(3)上のレートページ(18)にそれらが表示されることを特徴とする請求項21記載の方法。

【請求項23】特定のデータの要求またはレート更新要求の入力に従って、前記データ入力(5)から本システムに不変に受信されるデータ列が読まれることを特徴とする請求項18〜22の少なくとも1つに記載の方法。

【請求項24】前記第2のマスクは、予め定められた時間Tsetの間に前記トランザクション要求が入力されないとき、特定のデータの再要求を入力することを許容するクオーテーションマスク(14)であることを特徴とする請求項18〜23の少なくとも1つに記載の方法。

【請求項25】トランザクション情報を含む前記トランザクション要求が時間内に入力されたら、前記表示ユニット(3)上に取引確認マスク(15)を表示することを特徴とする請求項18〜24の少なくとも1つに記載の方法。

【請求項26】前記取引マスク(13)およびクオーテーションマスク(14)は、前記表示ユニット(3)上で、異なる画面または1つの画面として表示されることを特徴とする請求項18〜25の少なくとも1つに記載の方法。

【請求項27】前記特定のデータはワラントレートを含むことを特徴とする請求項18〜26の少なくとも1つに記載の方法。

【請求項28】前記データ管理は、株、公社債、デリバティブまたは外国為替に関するデータの管理からなり、前記特定のデータは、株式レート、公社債レート、デリバティブレートまたは外国為替レートを含むことを特徴とする請求項18〜27の少なくとも1つに記載の方法。

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