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US Case Brief(9) 解決課題が§103下の動機付けとなり得ることが示された判例

特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
平成16年05月31日
(文責:新 井)

解決課題が§103下の動機付けとなり得ることが示された判例
(Ruiz v. A.B. Chance Co., No. 03-1333 (Fed. Cir. Jan 29, 2004))


1.簡単な経過説明
(a) A.B. Chance Co.は、USPN. 5,139,368 と USPN. 5,171,107 の2つの特許を所有していた。これらの特許は、スクリュー・アンカー・システムをカバーするものである。このシステムを使用すれば、建物の基礎を安定させることが可能である。この場合、スクリュー・アンカーは、基礎に隣接して設けられ、このスクリュー・アンカーが回転すると、上記基礎下に穴が開く。金属のブラケットが建物の基礎に取り付けられ、これにより建物の負荷がスクリュー・アンカーに移される。その結果、建物の基礎が安定化する。

(b) Richard Ruiz と、彼の会社(Foundation Anchoring Systems, Inc.)は、A.B. Chance Co.のスクリュー・アンカー・システムを流通させていたが、1997年に A.B. Chance Co.は Richard Ruizとの契約を終了した。その後、Richard Ruiz は、スクリュー・アンカー及び金属ブラケットを備えた彼自身の基礎システムを流通させるようになった。

(c) Richard Ruiz は、A.B. Chance Co.を相手取り、彼のシステムがA.B. Chance Co.の特許権を侵害していない旨、及び上記2つの特許が無効である旨の確認訴訟を提起した。これに対して、A.B. Chance Co.は、Richard Ruiz が特許権を侵害している旨の反訴を行った。

(d) 地裁は、複数の米国特許(Gregory’s patents)と他のスクリュー・アンカー・システム(the Fuller-Rupiper method)とに基づき、A.B. Chance Co.の特許が非自明性の特許要件を具備していないので無効であるとの判決を下した。A.B. Chance Co.は、これを不服とし、CAFC に控訴した。

(e) A.B. Chance Co.は、『地裁は、the Fuller-Rupiper method と、Gregory’s patents とを組み合わせる動機付けについて認定しておらず、上記組み合わせは後知恵に基づいて行われた。』旨、開陳した。

(f) これに対して、CAFC は次のような根拠付けを行った。すなわち、35 USC §103 には、非自明性の判断を行う場合、発明は、全体として、考慮されなければならない旨、規定されている。
 したがって、発明を構成要素に分け、各構成要素が公知であるので、当該発明が非自明の特許要件を具備していないと結論することは、後知恵による根拠付けを形成すると解釈し得る。
 しかしながら、解決課題(本ケースの場合、建物の基礎に係る解決課題)は、複数の公知文献(同じ解決課題を有す)を組み合わせる動機付けになり得る。
 具体的には、地裁によれば、2つの方法のうちの一つを選択するだけであるので、これは、複数の公知文献を組み合わせる動機付けとしては十分である。当業者であれば、Rupiper の具体的な腰臀部(haunch)を Gregory’s patents のブラケットで置き換えるか、あるいは Gregory’s patents のパイルを Rupiper のスクリュー・アンカーで置き換えるであろう。いずれの場合にも、A.B. Chance Co.のスクリュー・アンカー・システムに到達する。

2.結論
『Gregory’s patentsとFuller-Rupiper method とを組み合わせる動機付けに係る事実認定において、地裁が明らかな過ちを犯した』ということを CAFC に確信させるのに必要な証拠を記録は含んでいない。それゆえ、CAFC は地裁の判決を支持した。

                         以 上

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